小児歯科

お子様の大切な歯を守る小児歯科

母と子

小児歯科とは、子供の歯を専門とする歯科診療科のひとつとして、子供の歯の健康を守るために、口内の病気や虫歯、定期健診などを行い、健全な大人の歯(永久歯)を育てることといえます。

対象は、一般的には、0歳児(乳幼児)から第二大臼歯が生えて大人の咬み合わせができる中学生くらいまでとなります。(成人に至るまで、あるいは18歳未満としているところもあります。)

小児歯科が大人の歯科とは別に分かれているのは、それなりの理由があります。

お子様の心はとてもデリケートで、小さな子供の恐怖心などに配慮することが重要です。

そうして、子供の歯は大人の歯とは全く違うため、将来的な歯のことを考えた治療が必要です。例えば、乳歯が虫歯になった場合、咀嚼不足になり、顎(アゴ)の骨がしっかり発育しない。そうすると永久歯が生えるスペースが狭くなり、健全なる永久歯の発育がそがれる、さらに歯並びが悪くなり、虫歯になりやすい体質になってしまう、といったことになります。

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歯科医院というのは、これまでは「治療のために行くところ」でしたが、最近は「予防のために行くところ」というように概念が変わってきています。

そのための専門性のために「小児歯科」が分れているのです。

小児歯科治療の特徴として以下のような点があげられます。

  • ●フッ素塗布
  • 赤ちゃん

    生まれたばかりの赤ちゃんには、虫歯菌(ミュータンス菌)はいません。しかし、一度

    虫歯菌が入り込むと、虫歯菌は増殖し虫歯の原因となります。

    従って、まず小さいうちに虫歯菌の侵入を防ぐことが最も効果的です。

    そのための治療法として「フッ素塗布」があります。

    その効果は、

    1. 歯をミュータンス菌が出す「酸」から守る
    2. 知覚過敏(熱いもの、冷たいものがしみる)をやわらげる
    3. プラークがつきにくくなる
    4. 歯周病の原因となる菌を減らす

    といったこととなります。

  • ●シーラント
  • 子供の歯はでこぼこした溝があります。そしてこの溝に汚れがたまりやすくなり、虫歯の原因となります。
    これを予防するための治療法として「シーラント」というフッ素を含んだ樹脂でこの溝を埋めてしまう方法があります。

    これにより虫歯になることを防ぐことができます。

  • ●針のない麻酔
  • 針のない麻酔「シリジット」で、お子様の針への恐怖心をとりのぞくことが出来ます。

  • ●食育
  • 正しい食事の仕方、お子様へ食べさせる食物の選定などについて検討します。

  • ●子供のプラークコントロール
  • 親御さんに子供の歯のお手入れについてお教えいたします。

  • ●定期健診
  • お子様の歯の病気で一番多いのは虫歯です。

    虫歯は早期発見、早期治療が欠かせません。この時点なら、治療も簡単で期間も短くてすみます。

    このため当院では、お子様の歯の定期健診を実施しています。ぜひこの定期健診をうけることで、お子様の歯を健全に育てるようにしてください。

 

小児歯科は、お子様に「歯医者さんに行く」という恐怖心を排除することに注力しています。

それについては親御さんの方もできるだけ注意をしていただきたく思います。

例えば、恐怖心を取り除くために、日ごろから「歯医者さんごっこ」などをする、また「歯医者さんは痛いところを直してくれるところ」、決して怖いところなどとは言わないでください。虫歯になった方がもっと痛くて怖いよと教えてあげておいてください。

さらに、前もって、どんな治療をしてくれるところかは、ちゃんと説明してあげてください。

歯医者の位置づけを説明

様々な器具を見るとそれだけで怖いものですから。

また付き添いのパパ・ママは緊張しないでください。その気持ちはすぐにお子様に伝わります。

そうして、最後に肝心なことは、治療を終えた時にたっぷり褒めてあげて、お子様に自信をつけさせてあげてください。時には何か簡単なご褒美をあげることも良いかもしれません。